diary

まもなく1月が終わる。早い。坊は着々と変化しているが、前の日曜日の夜からまたちょっと変化があった。よく聞く話ではあるのだが、「夜寝ない」という事態になっている。正確に言えば「なかなか寝付かない」。

今までと変わらない生活ではあるが、坊の中では自我がより強くなり、言葉こそ発しないものの、明確にやりたいことを示す。今までは21時に寝室に行って、窓の外を眺め、お茶を一口飲んで、ゴロンちょすると結構あっさり寝た。

日曜日の夜はそのルーティンに全く乗らず、「外見る」「お茶飲む」の意思表示をせず、とにかく遊んだ。寝かせようとすればするほど逆効果で、そのうち「下に降りる」と大号泣。リビングにはオモチャも絵本もあるし、遊んでくれるバアチャンがいる。

まだまだ遊びたいのだ。
今までは「遊ぶ>寝る」だとしても、意外と寝てくれていたように思えたが、今ではハッキリと「寝る>>>遊ぶ」とならないと寝る姿勢を取らない。、、、気がする。

その辺りは妻ちゃんは心得ているもので、その場合は自然に寝ようとするまで泳がせておく。逆に俺はというと号泣に耐えることができず、寝かせようと色々と対応するが、、、うまいこといかない。冷静に考えて、そんなうまいこと行くなら、とっくに妻ちゃんがやっている。

で、ちょっとイライラする。

結局、自ら「寝るっ」という意志を見せるまで泳がせることになったのだが、それまで2時間以上を要した。3日連続で。幼児期の睡眠ゴールデンタイムと言われる22時には完全に寝かせたいのだが、、、21時寝室移動から24時近くまでひたすら遊ぶ。

3日目の火曜日の夜、1時間半ほど遊んで、さすがに遅いと思って23時前くらいに寝室へ強制連行。超絶大号泣。「下行く!遊ぶ!」と大カンシャク。父ちゃんも疲れたよ。。そしてイライラする自分に対して嫌悪感を抱く。俺は父であり、この子の保護者であり庇護者であるのに。

下に連れて行ってくれないので、階段と寝室を行ったり来たりしながら、父ちゃんの元へ来ては手を引っ張る。思い通りにならず、地団駄超絶大号泣し続ける坊に手の打ちようがなくなり困り果てた。もう一度リビングへ降りるか、いや、、、もうかなり遅い時間だから寝て欲しいが、と。

その時、なんとなく、もう苦し紛れで、これまた適当に「坊、音楽聞こうか?」と言ったところ、、、ピタっと泣き止んだ。

 
、、、えっ?

 
予想外の反応にもう一度「音楽聞きたいの?」と言うと、、ウンウンと頷く。大号泣していた表情はワクワク顔に、下へ降りようとしていた態度も一転して「父ちゃんはよはよ!」と、すがりついてくる。その後の対応を全く考えていなかった俺は、「じゃ、じゃあ父ちゃんの生歌で!」と抱っこして歌い始めた。

林檎殺人事件である。
、、、間もなくしてバタバタ大号泣!!

 
ダメか~

 
「じゃあここ(iPhoneを指し示して)から流すから、父ちゃんの横にゴロンちょして」と言うとさっきまでの制御不能状態が嘘のように父ちゃんの枕の上に寝転がった。Youtubeを開き、、、、何を検索すればいいんだよと考えていると、、、間をおかず「父ちゃんまだなの~」と動き始めた。

やばい、適当なものが思いつかない。。。
とりあえず履歴を見ると、大晦日に甥っ子に教えこんだあるダンスのテーマが残っていた。
、、、これでいってみるか。。。

ヒゲダンスのテーマである。
非常に軽快である。寝るときにかけるチョイスではない。

が。静かに聞いている!
時折iPhoneを触ろうとするが、おとなしく聞いている。4分程度の曲だが、、、そのまま寝転がって聞いている。2周目突入。すると、、、ムクっと起き上がり、、、母ちゃんの横へ行きあっさり寝た。

「寝るときにかけるチョイスではない。」と思うのは俺の思い込みであって、もしかしたらあのアップテンポで聴きやすいシンプルな曲がマッチしたのかもしれない。経験の積み重ねと先入観は時として邪魔である。

昨日も同じ調子でヒゲダンス。1曲終わらないうちに母ちゃんの横に行って寝そうな感じ。寝転がっても若干うごうごしていたが、ここでベートーベン運命からのビバルディ春で、寝た!

まぁ、、、とりあえず、父ちゃんの生歌では寝ませんでした。

寝ませんでした。