diary

寝たような眠れないような、そんな夜がようやく明けた。何度時計を見たことか。術後間もないこともあり、夜も1時間おきくらいに検温と血圧測定で起こされる。いや、起こされるようなすでに起きていたような。
7時ごろ。血を抜かれる。あまり考えなかったけど、今回のこの事態発覚から何回体に針を刺されたことか。

8時ごろ。眠れないしヒマなので、差し入れの本を持ってきてもらった。今までにそんな人はいなかったようで笑われたけど。でもこれは強がりなどではなく、、、本当にヒマだったの。痛くて眠れないし。首痛いし。

10時。CTを撮りに移動。まだ、頭から管が出ている。自力で起き上がることはまだ許されない。ストレッチャーで移動。撮影。で、また回復室へ。

11時。先のCT写真を見た先生がやってきた。とくに問題はなさそうとのことで、頭の管を抜いた。傷から頭の内部に入った管。血がたまらないように入っていた管。それがようやく取れます。当然のように麻酔なしで。

「はいちょっとしみるよー」と消毒。その後、キュキュッと管が抜けていく感触。痛かったけど、尿カテより100倍以上痛くない。ゼンゼン楽。そしてそのまま1針縫う。すごい手際でかなりあっという間だった。まーそりゃ慣れているんだろうけどさ。

聞くところによれば年間に300件くらいの脳外科手術をするらしい。にわかには信じ難いが、そうらしい。そうすると慣れるってのもうなずける。若干ね。しかし、300件て。一年のうち6分の5の時間も脳ミソ開いているのか。それはそれでイヤな職業だな。でも、おかげで助かりました。

まーこれで点滴以外の管が抜けた。起き上がることを許される。そして、術後まだ24時間も経っていないのに食事を許される。

まず起き上がり、自分の足で自分の一般病室のベッドに帰る。ややふらついたけど、それはずっと寝ていたから。たぶん。そして昼食。正直、やっぱり傷が痛いのであまり食べることができなかった。でも栄養点滴は絶対にイヤなので頑張って口から栄養を摂取しようと努めた。

午後はミエコとひーちゃんが来てくれた。痛かったけど、それなりに会話ができたのは薬が効いていたからなのね。夕方に帰っていった。

そして術後1日目の夜を迎える。予想通り発熱した。